★ 雪中花

深々と・・・

雪が舞い降りる。音もなく、軽やかに風に舞い散りて。
あなたの言葉は雪のように
私の心に舞い落ちる。深々と・・・私の鼓動に寄り添って。

雪が降り積もる。静寂を調べとし、氷りし歌を無音で奏でてる。
忘れられぬあなたの言葉達は、私の心に降り積もりて
私の心はいつしか雪化粧。声にならぬ言葉を囁き詠う。

穢れ無き、純白無垢の雪心。青く霞む影すら儚く綺麗で・・・
闇にたゆたう、想うがゆえの心の炎。紅く燃え立つその影は我が身を蝕み・・・
雪を抱いた花よ。いつか溶け消える衣を忘れないで。
雪の中咲いた花。寒さに震えるその身は何を願うのか。
季節が移ろい陽溜りにその身を置いた時・・・
落ちた影は常にその身の傍に。
水面に写りしその身に、新たな芽吹きがありますように・・・