★ 壊レタ花の名、欠けた歯車で動く時計、腐り堕ちた月の・・・

ステ欄遊び
ま、程ほどにしておこう・・・
なにせ、前のステ欄を基本的にコピーして保存しておかない自分だし（ぁ

『ーーー深遠に沈め・・・涙無くした迷い子よ。』

空白に棲まう怪物。忘却の彼方に流した記憶の種。
光も無い故に闇とも呼べぬ無明の檻の中。其れは深く昏い心の闇を安寧とし、スノゥマリンのように降り積もる負の心を喰らいて生き永らえた。
全てを等しく破壊し蹂躙し自滅すべしとの衝動が全てにして生の証。
何度も全てを殺し強し滅し死しその度生まれまた殺壊滅空生虚破無燃忘死行生逝……その果てに、平穏も絶望も意味も価値も無く。

ただ己が血の海に溺れて無音の声で嘆きし怪物。

『…It cries that someone smiles somewhere. 』

ーー信じよう。たとえ信じた数だけ裏切られても。
ーー想おう。たとえ想いが無に拡散するとしても。
ーー待とう。たとえ約束をしていなくとも。
ーー笑おう。たとえ偽りでも、傷付けない為にも。
ーー闘おう。自分と、世界全てが相手だとしても。
ーー生きよう。その先に、なにも無くても。
ーー問おう。私は黄昏時に、逢魔ヶ刻に見た…彼方の影は、その想いはなんだったのか。
そして叫ぼう。胸の奥より生じる想いを言霊に、声の限りにーー

close

★ ・・・それは

暖かい夜に・・・
・・・冷たく凍て付いた、火傷のように爛れた記憶の、
それはーーー

（唯一の過去の話？
暗いです。欝です。見ないことをお勧めしておきます。

陽の下を歩く。
すれ違うのは、悪意の化身の獣。無関心という善人を装う、臆病者。
独り歩く、弱く疵だらけで寒さに震える自分。
噛み付く気概もなく、怨むほどに想いはなく、募るばかりの自虐と虚無と怠惰と侮蔑と嫌悪と・・・
陽の下の暖かさの中、凍えて歩く、唯一孤独の・・・

月を見上げる。
夜に漂う、夜光虫のような街の明かりは・・・好きじゃない。人が、地球に寄生した物ノ怪に見えて。
星は好きじゃない。その儚さが己の弱さを表すようで。その無数の光が、自身を苛む人の、助けてくれない人の多さに見えて。
月に魅入られて・・・このまま狂えるなら、救われるのかとも思い・・・けれど、そんなことはなく。月は冴え冴えと、自身の心の如き・・・空虚な光を放つように見えて。
冷たい夜に瞬く、無数の光を、ただ虚構の心で見上げて佇む、唯一空白の・・・

・・・ただ一つ。月も、星もなく・・・
新月の夜だけは、不思議と穏やかに・・・
・・・未来を信じて、眠れる・・・

それは、記憶の残滓。今はもう、閉じた物語の欠片。

close

★ 勢いのままに

無双のパートナーや、MDにて同席した方に勧められて読んだDXリプレイ「闇に降る雪」を読んで・・・

大爆笑しました、えぇ。

ということで、なんとなく前からあげようと思っていた、PCの過去話ちっくなものをあげてみようと思った今。眠い。

そして、おそらくPLの妄言、アンオフィ等が目に付くと思います。
そういうのが我慢ならない方は見ないことをお勧めします。
・・・ちなみに、オフィシャル設定すらほとんど知らない背後こと後月です。
ルルブは昨日頼んだばかり（何

ではでは、先ずは最近無双以上にノリノリに行動しやがっている唯一から！

「・・・ここが、銀誓館か・・・」

人の往来が絶えず、活気に満ちた学園の正門の前に一通の案内状を手に立っている金髪の少年が呟いた。

名を、武藤・唯一。今日は二日間行われる銀誓館学園祭の日。
親戚である、円藤・無双からの招待状と案内状を手に、常以上の賑わいに盛り上がっている巨大なキャンパスに彼は歩み始めた・・・。

・・・・・・そして数分後。

「・・・どこだここは」
早くも道に迷う唯一の姿があった。無双の送った案内状には、手書きと思しき地図もあったが、要点だけを押さえたシンプルなそれは、間違いなく銀誓館を知っている者しか理解できない代物であり、よって唯一にはただの落書き同然であった。
「・・・仕方ない。・・・・・・気は進まんが、誰かに聞くか・・・」
俯いて吐き出した溜息と共に、思いっきり嫌そうに呟く唯一。
周りを見渡そうと顔をあげて、その折目につくーーー自身が染めた金の髪。
「・・・・・・・・・」
無言で前髪をいじり・・・、また唯一は溜息をついた。

・・・唯一は、幼い頃より苛められていた。苛めていた相手にとっては、軽いからかいだったのかもしれない。
だが、それは行為する側の考えであり、受ける側である唯一にとってはどちらでも変わらないことであった。

理由は、些細なことだ。
例えば・・・平均より成長が遅い体質だったりーーー
ーーー自分の気持ちを包み隠さずに言って、反感やからかいを受け易かったり・・・
ーーー人の言葉を直ぐに真に受けてしまったり・・・

そうした細々は、誰か特定から執拗に苛められることこそなかったが、不特定多数から散発的な苛めとなって唯一に降りかかった。

唯一が自身を変えようとしても、相手に歩み寄ろうと努力しても全ては徒労に終わり・・・。
そのうちに彼は、剣術を見様見真似で木剣の素振りを始めて武術を身につけ、髪を染めて見た目を変えて・・・・・・結果、他者を拒絶することで平穏を得た。

だが、それが仮初のことであることは自身でよく解っていた。だからといって、以前の生活に戻ることも出来ず・・・いつも彼は俯き、自身の影をぼんやり眺めていた。

「・・・・・・？」

影しか目に入らなかった視界の端に、銀の輝きが映り・・・そして通り過ぎた。
無意識のうちに目で追うと・・・視界に入ったのは唯一より更に小さい背丈。長い銀髪に碧眼、透き通るような白い肌・・・。
異国の者というのは一目見て解ったが、唯一が一番気にかかったのはその瞳。
幼い外見や背丈に似合わないような、凛とした決意を秘めたようなその瞳に彼は目を奪われた。

ぼんやりと立ち去る少女の後姿を眺めている内に、思考は自身の今までのことに沈んでいた。

・・・あのような、小さい娘ですら闘っている・・・
比べて、自分はなにをしているのだろう・・・

「あ、唯一。・・・こんな所に居たのか」
突然掛けられた、耳に馴染んだ自身の名前にぼんやりと顔を上げれば、記憶と変わらず日焼けした顔の無双が立っていた。

「・・・・・・よく、似合ってるな」
ぽつり、と呟く唯一。
「やかましいは・・・」
赤い顔を背ける無双は、犬の付け耳をつけた給仕の格好をしていた。ご丁寧に、つけしっぽつきで。

その後、無双に案内されるままに銀誓館の方々を回る唯一。
こっそり入学書類などを確保した彼が、銀誓館に転校してくるのはもう少し先の話・・・。

・・・・・・・・・そして、転校翌日に覗きの現行犯で思いっきり鉄拳制裁を受けているあの時すれ違った少女、もとい少年に出会ったりしていたが、それも今は昔・・・。

彼の物語は、まだまだ始まったばかりーーー・・・。


以上！唯一の転校直前のお話でした！
ここまで読まれた方々、先ずは読んで頂きありがとうございます！
色々ツッコミはあるでしょうが、まぁ気にしないというか気にしたくない！

さー、次は無双か！無双は暗くなる上、色々とまとまりきってないんでもう少し先かもな！先に銀誓館に来ているのに！！
まぁ、いつか書くでしょう。
それでは、今回はこの辺りで筆を置きます。

close